売上ってなに?① ー売上はお客さまの「ありがとう」の大きさー
皆さんは、「売上」ってなんだと思いますか。
求職先の会社、お客様の会社、取引先の会社、自分が所属している会社等々、その会社を知る情報として、重要な項目になりますよね。
その会社の売上を見て、皆さんは何を判断していますか?
売上は、お客様の「ありがとう」を頂いた大きさ、と考えています。
当社において売上は、顧客満足をどれだけ得ているかを客観的に見る、重要な指標となります。
単純に、売上が大きいから良い、小さいから悪い、という見方ではありません。
求職先の会社、お客様の会社、取引先の会社、自分が所属している会社等々、その会社を知る情報として、重要な項目になりますよね。
その会社の売上を見て、皆さんは何を判断していますか?
売上は、お客様の「ありがとう」を頂いた大きさ、と考えています。
当社において売上は、顧客満足をどれだけ得ているかを客観的に見る、重要な指標となります。
単純に、売上が大きいから良い、小さいから悪い、という見方ではありません。
目次
1.「ありがとう」の大きさは解決した問題の大きさ
私達が何か買い物をする時に、それが欲しいからそこに付いている値札に従ってお金を払って買います。
では、なぜそれが欲しいのか。
喉が渇いているから、夕飯を作るのに必要となるから、身に着けて気分を盛り上げたいから、知りたいことを知れるから、楽しい気分になりリフレッシュ出来るから・・・
自分の問題解決をしてくれるから、その対価としてお金を払っていると言えます。それが手に入らないと、自分の問題は残り続けます。
自分が払ったお金は、それを提供してくれた相手(問題解決してくれた相手)の売上になります。
そして、その問題が難しい(質)ほど、解決できる人が少ない(希少性)ほど、1つの問題で解決される相手が多い(量)ほど、欲しい人>提供できる人(需給GAP)になっているほど、値段は上がります。
2.売上=「ありがとう」の大きさ X お客様の数
売上は、単価x数量で決まります。
大企業になればなるほど、数量が大きくなる傾向にあるかと思います。
企業が社会に寄与している大きさは、売上が大きいほうが、より社会に寄与していると言えるでしょう。
当社は、どちらかというと、「ありがとう」の大きさ、単価を重視します。
社員の個人個人が、お客様の問題解決に取り組み、その付加価値の大きさ(=「ありがとう」の大きさ)を大きくすることを重視しています。
※厳密に言うと、「ありがとう」の大きさも、大きほど良いではなく、適正である事を重視しています。今回はそのあたりは端折ります。
①売上1,000千円 =単価200千円 X 5個(サービス,品物・・・)
②売上1,500千円 =単価100千円 X 15個(サービス,品物・・・)
③売上100,000千円 =単価100千円 X 1,000個(サービス,品物・・・)
④売上100,000千円 =単価10千円 X 10,000個(サービス,品物・・・)
⑤売上2,000,000千円 =単価200千円 X 10,000個(サービス,品物・・・)
当社は、①であることを重視しています。
もちろん、⑤であるほうがより良いのですが、個数ありきにすると、②③④に寄って行く確率が高いです。
単価重視で結果的に⑤に近づくことが、すべての関係者にハッピーであると思っています。
3.重要なのは問題解決力
売上単価は、問題解決力(=「ありがとうの大きさ」)であると説明しました。
我々のような会社では、ITコンサルや技術者の個々人の付加価値そのものです。
しかしながら、現実は、問題解決力だけで価格は決まりません。
①自社の業界/サービスの市況水準
→企業の経営者や事業責任者の選択で決まる
②需給GAP(欲しい人:提供出来る人)
→世の中の流行/廃りや複雑な経済状況の組み合わせで決まる
③問題解決力
→自分の持っている本物の能力で決まる
①②は、自分の力でどうにかなるものではないです。
あなたの会社選びや世の中の流れで、浮き沈みがあります。
一番大事なのは、③の問題解決力です。
常に、少しづつでも問題解決力を高めていくことが、あなたの職業人生をより良いものにします。
会社にも、世の中の流れにも左右されずに、確実に自分の財産になります。
自分自身の問題解決力が高まれば、より良い会社選びにも、世の中の浮き沈みに対応する事にも有利な状態になるでしょう。
一方で、良い会社にめぐり逢い、世の中の流行にも乗っている環境に現在いらっしゃる方もいるでしょう。
当然、売上の高く取れる環境にあり、その分報酬も大きなものになれているかもしれません。
そのような環境にいらっしゃる場合でも、自分自身の問題解決力による価値がどれだけなのか(本当の自分の力で頂いている売上はどれくらいなのか)、点検しましょう。
そして、少しずつでも自分の問題解決能力を向上出来ているかを、点検しましょう。
自分の問題解決力を向上できない環境であれば、環境を変えてでも、向上出来る環境に身を置くべきだと思います。
特に、若ければ若いほど。
長い時間軸の中では、自分自身の問題解決力以上の何らかの対価(金銭的報酬のみでなく)は手に入らないものだと思います。
4.個人別売上と評価
当社では、技術者やITコンサルタントが問題解決力を向上できるような環境である事を常に目指しています。
お客様から頂いた「ありがとう」の大きさである売上を、個人別に数値化しています。
お客様との価格交渉も、案件別・個人別に行い、個々人の売上の大きさが本当の市場価値に近づくようにしています。
※チーム平均単価や、ベテランと新人セットでの平均単価等の値決めはしません。
※請負案件の場合には、社内で売上の配分を適切になるように決めて個人に配分します。
評価は、環境特性(たまたま、この案件は高い/低い値決めになった。)を考慮した上で、売上をベースにランク評価を行います。ランクと年俸はテーブルで定義しており、年俸の決定に上長や経営層のさじ加減が入る事はありません。
常に、個々人の市場価値を高める事を求めますが、その向上スピードは、自由です。
人は一人一人、志向や、プライベートな背景、人生のライフステージが異なります。その人に合ったスピードとタイミングで成長する事が適切であると考えています。
出口 義勝(いでぐち よしかつ)
株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役
Ideal株式会社 代表取締役
1992年~2000年 株式会社ビジネスブレイン太田昭和にて、会計・経営管理分野のコンサルティング及び大企業向けシステム構築に従事。
2000年~2011年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト)にて、プロジェクトリーダー、会計ソリューショングループ長、ビジネスコンサルティング部門トップ、製造産業事業部の事業部長(執行役員)を歴任。グループ会社の取締役を兼任。
2011年 Ideal株式会社設立 代表取締役に就任。
2017年 株式会社アプローチ・システムズと経営統合。
2021年 株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役に就任。
Ideal株式会社 代表取締役
1992年~2000年 株式会社ビジネスブレイン太田昭和にて、会計・経営管理分野のコンサルティング及び大企業向けシステム構築に従事。
2000年~2011年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト)にて、プロジェクトリーダー、会計ソリューショングループ長、ビジネスコンサルティング部門トップ、製造産業事業部の事業部長(執行役員)を歴任。グループ会社の取締役を兼任。
2011年 Ideal株式会社設立 代表取締役に就任。
2017年 株式会社アプローチ・システムズと経営統合。
2021年 株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役に就任。
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